紅葉その2 愛知県設楽町・段戸裏谷原生林(きららの森)

先日の刈込池は日本海側だったので、今度は太平洋側のブナ林を見に行くことにした。
場所は豊田市足助町の国道153号をさらに奥、設楽町北部に位置する段戸裏谷原生林。段戸山の南西側にある。地図を見ると、段戸山から「く」の字に伸びる稜線の西側にこの裏谷(矢作川水系)があり、東側には「本谷」(豊川水系)がある。本谷から見て裏側にある谷という意味か。
山道をくねくね走り続けて到着。

人造池の段戸湖が紅葉を映す。池の隣の駐車場は車で埋まっていた。
学生の頃、いちど実習で来たことがあるような。何年ぶりだろうか。
この段戸裏谷原生林は国有林で、原生林へは一般車進入禁止の林道が続く。
この林道を散策することになる。

谷沿いにカエデ、ミズナラ、ブナの広葉樹。その中にツガとモミが混交するのがこの原生林の特徴だ。これは日本海側では見られない。教科書的にはモミもツガも尾根に生育すると書いているけど、ここでは谷沿いから広葉樹の中に点生している。これはいかに?
実習で来た時に、ここではブナの更新が進んでおらず、衰退の危機にあると先生が言っていたことを思い出す。今もその状況は続いているのだろうか?
針葉樹2種を観察。

モミ

ツガ
いずれも稚樹である。こう並べると葉は全然違う。最近ようやく区別がつくようになってきたが、やはり現物を見るのは勉強になる。葉だけでなく、樹皮や樹形、枝振りで直感的に見分けられるようになりたい。
地元・愛知で、自然味あふれる山地の森林を再発見でき満足だった。また季節ごとに訪れてみたい。