魚の話

この中国地方の小都市に転勤してはや半年。この地で見かけた川魚について記録します。

○ オヤニラミ
「日淡ショップで売ってる魚」というイメージだったけど、ある程度きれいな水のところなら案外どこでも見られる。水草の繁茂しているようなところに多い。
幼魚から成魚まで、生息地なら網を入れて入らないことはない。
人口飼料にも慣れるし、飼ってみて面白い魚ではある。

○ ムギツク
このオヤニラミと同じところで見かける。託卵というのは本当のよう。未成魚は縦縞のラインとヒレの縁取りが美しい。
水槽で「コツコツ」という音がする謎の現象が起きたが、原因はこの魚。石や壁を「突く」ときに音が出る。案外大きな音なので驚く。
成魚は可憐さが薄れ大きなタモロコのよう。地味である。

○ ドンコ
泥底のところに多い。ぎょっとするほど太い成魚から稚魚まで個体数は多い。
川の中で大きな石をひっくり返したら、石の裏に卵がびっしり。卵を守っているところだった。悪いことをした。

○ アカザ
ある程度流れのある玉石のゴロゴロしているところで、下流に網を構えて石を足で転がすと、網に入ってくる。
ナマズというよりはドジョウのよう。ホトケドジョウのような感じ。
水槽では数匹でまとまって海のゴンズイ団子のよう。落ち着きがなく餌も食べてくれない。

○ ギギ
川底の流木をどかしてそこをすくったら網に入った。
背びれとむなびれを張って泳ぐ姿はまるでサメのよう。目つきもこころなしかサメっぽい。
昼はおとなしいが、夜は水槽内をパトロールしてひげに触れた魚へアタック。
他の魚の尾びれがかじられるので混泳には向きません。

○ ヨシノボリ
ヨシノボリ類はこのあたりではもっぱらカワヨシノボリ。河口から遠いから陸封型しかいないのか?