公務員試験体験記+情報集 その2

前述の通り国家1種、国家2種、県を受験。




・筆記試験
教養試験と専門試験からなる。前々からわかってはいたことだけど、数的が全くダメだった。どれも半分もできなかったと思う。早々に見切りを付けて勘でマーク、他でカバーする方向で。専門もそれなりに。専門の記述は白書等を頭に入れ、国の政策や、なぜそれが重要なのかを説明できればOKかと。ウソは書けないので確実な知識が必要。論文はとにかく書きすぎで腕が痛くなったという覚えがある。マークは鉛筆でないとダメだけど論文はシャープペン可なので、腕が疲れないシャープペンを用意しておくといいと思う。他はあまり憶えていない。ちなみに筆記試験は私服で可、面接からスーツ着用。

・合格者説明会
国1、国2については、一次試験合格者を対象として合格者説明会が行われる。地方出身者にとっては東京をはじめとした大都市まで出向いて参加するのは負担だが、面接のネタにもなるし、面接時に志望意欲を計る要素として参加したか否か訊ねられることもあるので、たかが説明会と言わず参加するのが吉。説明会といっても大ホールで大勢が拝聴するのではなくて、各省庁・機関・独立行政法人ごとにブースが設けられ、10人前後の受験者に対して現職職員が業務内容について説明したり受験者の質問に答える形となっている。ここで氏名等を名簿に記入することがある(=参加者がチェックされている)ので、やはり参加するに越したことはない。業務内容把握のためのパンフレット収集の場としても重要である。

・面接試験(総合)
筆記と平行して面接試験の練習をしている受験生もいるのかもしれないが、ほとんどの人は一次試験の合格発表後にふと面接対策をしなければならないという現実に直面して頭を抱えるものだと思う。自分もそうだった。実際、言ってしまえば筆記試験は勉強さえすれば通過できるものだと思う。しかし面接だけは人間の素が試されるので手ごわい。自分のような低コミュ向けのアドバイスとしては、想定問答集を作りこむ、これ。あとはウソをつくことを恐れない、正確には時と場合によっては誇張が必要、ということだろうか。まず向こうが欲しがる人材を想像し、そこに少しでも近付けるように、「そんなの無理だよ」と尻込みせずに、誇張でもなんでもいいので、面接の場で演じられさえすればよいと思う。あくまでも就職面接であるので、いくら議論に自信があると言っても面接官を論破しようとしてはいけない。日頃声を出しなれない人は発声練習も必要だ。また、このご時勢なので服装はクールビズで問題ない。半袖ワイシャツにネクタイが多かったと思う(個人的には変だと思うのだが)。

人事院面接
面接カードに必要事項を記入し、それに基づいて面接が行われる。国1の場合面接カードは郵送されてくるのでゆっくり準備できるが国2の場合は面接会場で書くことになるので注意が必要。記入時間は15分ほど与えられるので、遅めに会場に到着すると余裕がなくなる。あらかじめ記入内容を準備しておき、かつ会場には早めに到着しておくべき。
ある程度ネット上で公開されているので対応が可能だ。
http://kogumaneko.tk/siken/index.html
あくまでも参考。今年度は確か改訂されていたと思われる。ボランティアはなかった気が…
ここに示されている選考基準は参考になる。

官庁訪問
国家公務員試験の特色としてまず知っておかなければならないのがこの官庁訪問の存在。試験自体の合格=採用とならない理由である。要は採用を志望する官庁に出向いて面接を受けるのだが、官庁によって進行上の暗黙のルールが存在しているらしく、あまり明らかにはなっていない部分が多い。技術系と一般の行政系とでも異なるようだ。一般的には電話やインターネット等で官庁訪問の予約をする。もちろん早いほうが良い。広めの会議室のようなところに受験生が集められ、事前に用意または会場で記入した面接票等を手に、官庁訪問担当の職員によって指定された職員の机まで出向き、応接室あるいは机の横に椅子を用意され面談を受けるという形をとる。面接票に沿った面接となる。1日に3人ほどの面接を受けるが、待ち時間が相当に長いので忍耐力が必要。面接後、個別に第2回目の面接の日時を指定されたり、また内々定の通知がなされるらしいが、どちらも受けたことがないのでわからない(笑)。また、予約状況次第でいつとも知れない面接日に休暇を取らなくてはならないので、お勤め人の身にとってはかなり厳しいシステムだ。




ちょっと説教じみてしまったけど、過去に遡って自分に教えられたらもっとうまくやれたのに…という反省が根にあるので、了承ください。