イオン銀行

昨年預けた1.1%のキャンペーン定期の満期案内が届いた。
案内の文章を読んでみると、どうやら満期を迎えた預金の流出を気にかけているらしい。
一つは自動継続後の解約をインストアブランチと郵送の二つのチャンネルに限定していることだ。つまり、ATMやイオン銀行ダイレクトでは自動継続後の解約を受け付けていない*1。ネット銀行では預け入れ・解約ともクリックだけで済む現在、解約に書面・対面の手続きという手間をかけさせることには、明らかに解約ひいては預金流出を減らそうという意図が感じられる。
また、現在イオン銀行では1年もの年利0.8%の開業1周年記念定期を扱っているが、この特約金利を期間内に満期を迎えて自動継続扱いになる定期預金にも適用するとしていることも、銀行が解約を回避するためのものだろう。1年0.8%の定期はそこそこ競争力のあるレベルなので、解約が面倒な人なら「まあいっか」と自動継続のままにしてもらえることが期待できる。
預金残高の大半が高金利を求めての層のものだとすれば、預金の逃げ足もまた速いだろう。ネット銀行に高金利で及ばない以上、給与振込や口座振替のための生活資金用口座としての普通預金の利用が増えないと、安定的に預金を確保するのは難しいんじゃないだろうか?まあでも、今回の案内でも色々と説明は詳細に丁寧に書かれているので、トラブル回避のためとはいえ好感が持てる。近所の信金の満期案内といったら、無味乾燥もいいとこだったからなあ。

*1:ただし、満期自動解約への変更はATMやダイレクトでも可