公務員試験体験記+情報集 その3

総括というか、感想です。
公務員試験の何が難しいかといえば、資格試験でありながら就職活動でもある、ということだと思う。筆記試験までは資格試験のように問題集や過去問にかじりついて机に向かう日々を送っていたかと思えば、今度は面接だということで自己分析やら自己PRを練る日々になる。多くの場合いくつかの志望先を併願するわけだから、2つ3つ平行してこれに取り組むことになり、自分の場合を振り返ってみてもなかなかハードだったと思う。
自己分析やら自己PRを「練る」と書いたけど、自分にとってはこれ、本当に「練る」体験だった。机の前に紙を広げ、ペンを手に唸る。頭が痛くなるくらい考えて、考えが進んでるのかそれとも考えてるフリしてるだけなのか、と突っ込みいれたくなるくらいのころにようやく文章がぼんやり見えてくるぐらいの感じだった。小学校のころ読書感想文を書くのがこんな感じだったと思ったものだった。自分の場合、これくらい考えて自分の頭の中からひねり出されてきた文章でないと面接の場で自然に口からは出てこなかった。
自分を含めて低コミュな人向けの全体的なアドバイスとしては、直球だけど「筆記で稼げ」。もちろん面接対策が重要なのは言うまでもないが、対策にも限度がある。正直なところ、どれだけ頑張っても「可もなく不可もなく」のレベルに持って行くのが精一杯だと思う。自分の場合、スタート時点がAAの通りのアウアウぶり*1だったから、本番ではかなりマシになったとは思うが…。ともかく、数をこなし、想定問答を頭の中に入れ、その上で志望者の平均を目指すくらいのイメージだ。これくらいの面接でパスするには筆記で上位が欲しいというわけ。もちろん出来る人はこの限りではないし、試験は常に水物だけど。
内定をもらったらもらったで、勤め先の将来性、つまり独立行政法人化や人員削減、待遇悪化etcが懸念されるわけで憂鬱なところもあるが、汗だくになって霞ヶ関をスーツで歩いたり、休みが取れるかどうか恐る恐る上司に伺いを立てたり、東京行きの新幹線の中で想定問答のメモ用紙片手にぶつぶつ唱えてたことも、今では何だかいい思い出だ。世のため人のため、そして自分のために公務員として頑張りたい方は是非ともチャレンジして下さい。この雑文が何かの役に立てば幸いです。
長文はこれでおしまい。