「ふひひ」が口癖のひきこもり高校生の主人公が、偶然にして残虐な殺人事件の現場を目撃してしまったことから事件に巻き込まれていく…という感じの話。全10章の章立てでほぼ分岐なしの読み物形式。序盤は
ひぐらしを思い起こさせるようなホラー的な演出と主人公のひきこもり的生態観察・妄想観察で楽しめたけど、物語がエンジンをかけて謎をいよいよ明らかしていくべき終盤がどうも物足りない印象。ヒロインも一通り取り揃えてあるけれど掘り下げが足りず、キャラ立ちがイマイチ(妹は別格)。プレイし始めると続きが気になるので始めると一気に読み進めてしまえるが、終わってみると「もう終わりかよ」と思うのではないだろうか。希望を言えば、各ヒロインごとに個別ルートを設けておいて、各ルートで少しずつ謎を明らかにしていった上でメインヒロインルートで全解決というのが良かったね。
材料は良かったのにもったいないなあ、という感じ。
