劇場版CLANNAD観てきた。いつから公開だったのかも知らなかったけど、リトルバスターズで久し振りに葉鍵板見てみたら感想が上がってたので。
劇場は200人ちょい入れるところだったけど、席は半分も埋まってなかったと思う。ただ客の多い中央中上部の席を指定してしまったので、自分の席は両隣とも客が座っていて圧迫感があった。客は完全にオタクのみ。劇場を見下ろしてみたとき、黒髪の男の後頭部しか見えなかったのが印象深かった。
さて中身だけど、前の劇場版AIRと同様に、監督の独特な演出を突きつけられた時の違和感に90分通して頭を痛めさせられる。最初からわかっていたといえばそうだけど、なんていうのか、きっと演出の文法みたいなのが監督と観客(自分)のあいだで違ってるんだろうなあと改めて思った。このスタイルを崩すつもりもないんだねというか。
文句付けたい点は色々あるけど、その一番はやっぱり汐との再会のところ。単に顔を合わせただけで全てのわだかまりが溶けてしまうなんて、その程度のことで塞ぎこんでたのかよと思ってしまう。この辺渚の死から丁寧に朋也の心情を追って欲しかった。今回の劇場版で朋也の父親を積極的に動かしたのはいいと思うけど、汐の扱いをこんな中途半端にする位なら、学園編だけで終わっていても良かったと思う。
渚のキャラクターも妙に積極的で、長い間学校に行けず、居場所もないというのが冗談のようだった。CLANNADには合わないけど、これはこれで悪くないと思った。劇場版AIR観鈴と似た感じ。監督の好みがこんな感じなのか、それとも考え得る精一杯のサービスなのかと思った。エンディングはとっておきの一曲で涙腺を緩ませて欲しいところだけど、何故か3曲ぶつ切りのメドレー。どれか一つに絞れよと。渚以外のヒロインの扱いの優柔不断さ(個人的には渚以外は全カットでも良かったけど)といい、原作ファンにどれくらい媚びるか、悩んだ跡が伺える。
一応パンフレットだけ買って帰った。